2008年11月14日

「感謝」・「和」

「感謝」・「和」

11月も半ば、9月に1年目のシーズンが終了し球団を退団して新たな野球道を行く選手、一般社会へ進む選手、NPB・韓国プロ野球へ進む選手、各自の新たなる道を進んでいきます。

この時期、フロントとしては1番辛い時期です。

昨年9月に福岡球団設立準備室が立ち上がり、当初2名で手探り状態で球団設立に向けて奔走しました。
10月に入り香川オリーブガイナーズで運営を担当していた池田君が福岡球団に加わり、アイランドリーグでの経験を
生かしそこから球団設立に向けて本格的に動き始めました。
同じ時期に当初一緒に活動してた1人が、出向元の会社に戻る事になり池田君と二人三脚でチーム作りに情熱を注いできました。

当時福岡ではアイランドリーグを知る人はほとんどなく、福岡球団のチーム名もまだなく、訪問する先々で不審な目で見られていたような気がします。
それでもアイランドリーグの理念と地域社会への貢献・青少年育成・選手をNPBに送り出すという話しを聞いていただき、地道に球団をPRしていく活動をしました。
チーム名・デザイン・ユニホーム・練習場・選手寮・公式戦使用球場・スポンサー営業等、やるべき事が山のようにあり、二人で
あーだ、こーだいいながら超多忙な日々を過ごしていました。

チームを作る上で選手と監督・コーチを集めないといけません。
徳島インディゴソックスにお願いして、同球団コーチをしていた深谷君に福岡球団への移籍を了承していただき、彼を中心に
四国アイランドリーグ4チームからの分配ドラフト、アイランドリーグトライアウト、福岡球団独自のトライアウトで今季のメンバー
の人選になりました。

特に四国から移籍してくれた選手達には感謝しています。
環境が変わる不安もあるだろうし、九州というまだアイランドリーグの知名度がない場所でもあるし・・・
しかし彼らはこの新しい球団を自分達の力で強くし、また知名度を上げるという熱い気持ちを持ってやって来てくれました。
彼らは四国の各チームで頑張ってきて苦労もしてきています。
その血を福岡に注入してくれたのは紛れもなく彼らです。
今年からの新入団の選手達は彼らに引っ張られる形でこちらの予想以上に頑張ってくれました。

今年の1月に入り、森山監督・稲嶺コーチの入団が決まり、球団スタッフに新たに3人が加わりようやく体制が整ってきました。

チーム名、ユニホーム等は決まりましたが、選手の寮、練習場がなかなか見つかりませんでした。路頭に迷っていた僕らに救いの手を差し伸べていただいたのがリョーユーパンの北村社長でした。
リョーユーパンさんが所有されている素晴らしグランドがあるのですが、そこを使っていいと快諾してくださったのです。
練習場が決まり、そこに近いところでの寮探しとなったので選手寮は前原市に置かせていただきました。

寮の運営会社の一尾社長は球団の趣旨に賛同していただき、非常に厚意にしていただいており、周りのいろんな方々の支えで球団が成り立っているのだと感謝せずにはいられません。

公式戦の球場確保が一番最後になりました。最終決定が出たのは2月末になったのではないかと思います。
福岡にはアマチュアの団体が数多くあり、各団体でやはり週末の球場を押さえようとされていて、当初新規参入の私達は邪魔者扱いでした。みなさんにも私達の思いを聞いていただき、少しづつ理解していただけたと思います。
最終的には各団体のみなさんのご理解とご協力もあり何とか球場を確保する事ができました。

シーズンが始まり、選手達は本当に一生懸命にひたむきにプレーしてくれました。
野球だけではなく、地域社会への貢献活動にも積極的に取り組んでくれて人間的にも成長してくれたと思います。
監督・コーチ・トレーナーも選手の為、またはファンのみなさんの為に頑張ってくれました。

ここで学んだ事をこれからの人生に生かし、それぞれの道を進んで欲しいと思います。

今年の7月20日の徳島とのアウェーでの試合終了後、選手から森山監督へのサプライズのバースデーケーキを用意してくれていました。その時撮ったのが冒頭の写真です。

その写真を知り合いのある方に見ていただき、おっしゃった事は、


写真の中のみなさんの笑顔とエネルギーはまるで朝日のようにパワーに満ちています。
このチームは1つの大切なお役目で集まっていますね。
それは、「野球に感謝してプレーするチーム」というお役目のようです。

野球というものに出会えたことに感謝、野球を通して人間的に成長できたことに感謝、素晴らしい仲間に出会えたことに感謝、
支えて下さるファン・家族・チームスタッフに感謝。
感謝の気持ちをフェアプレー・チームワーク・スポーツマンシップを通して伝えていけるチームですね。素晴らしいです。

野球が日本でこんなに愛されたのは、チームプレーから生まれる「和」の精神が日本人の「和」の精神と一致するからですね。
感謝しあい、支えあい、励ましあう事で勝利する野球は人々に精神的な成熟をもたらしますね。

このチームは野球の清らかな精神性「和」を今一度、世の中に示すお役目があるようです。
家族の絆・仲間の絆・の尊さを見失いがちな個の時代だからこそ野球が持つ「和」の精神そして「感謝」の精神が大きなメッセージになると思います。

野球に、すべてに感謝してプレーするチームの姿から伝わるあたたかいメッセージ、それを受け取ったファンのみなさんの応援のエネルギーによって選手の方々のパワーを増しているのを感じます。
野球を心から愛し、仲間を愛し、ファンに感謝するという野球の美しいエネルギーの流れがチームに満ちていますね。
活躍を楽しみに期待しています。


このような言葉をいただき涙が出てしまいました。

初心を忘れず、謙虚に感謝の気持ちを忘れず来季も頑張っていきたいと思っています。

書きたい事はもっとありましたが、終わらなさそうなので、これ位にしておきたいと思います。

来年もレッドワーブラーズの選手だけでなく新たな道を進む選手達への応援をよろしくお願いいたします!!

福岡レッドワーブラーズ
球団代表 江口信太郎








Posted by Redwarblers at 15:37│Comments(9)
この記事へのコメント
この1年間途中からでしたが、楽しませていただきました。
途中文章をリンクする形で取り上げていいでしょうか?
来年の試合の宣伝で時間がとれれば、一緒にできればと思っておりますのでその時はオファーをよろしくお願いします。
Posted by ねぼ at 2008年11月14日 17:05
今年はワーブラーズと出会えて本当に充実した1年でした!!来年も期待していますので頑張ってください!!
Posted by 砂田至 at 2008年11月14日 18:39
個人的ですが私にとってほんとにこの一年は新世界開拓の旅でした。素晴らしい出会い絵に描いたような一期一会でした。フロント、チームのスタッフ、選手皆様には感謝してます。来季もボランティア、応援にと出来る限り頑張りたいと存じますのでよろしくお願いいたします。
Posted by 元気たいRW at 2008年11月14日 20:10
福岡レッドワーブラズ、 また、素晴らしい選手達に出逢い、楽しい1年でした。
日々の、仕事の疲れを夜のナイターの試合で癒してくれて感謝してます。 選手の方々から頂いた
サインは今、部屋に飾り 宝です。
来年の開幕が待ち遠しいです。
Posted by 勝也 at 2008年11月14日 23:21
福岡レッドワーブラズ、 また、素晴らしい選手達に出逢い、楽しい1年でした。
日々の、仕事の疲れを夜のナイターの試合で癒してくれて感謝してます。 選手の方々から頂いた
サインは今、部屋に飾り 宝です。
来年の開幕が待ち遠しいです。
Posted by 勝也 at 2008年11月14日 23:21
ねぼさん

コメントありがとうございます!
一年間応援ありがとうございました。
球場にもイベントにも足をお運びいただき感謝してます。

文章の引用は大丈夫です。お使い下さい。

来年も球場でお待ちしております!
Posted by 球団代表 at 2008年11月15日 12:58
至君

至君と仲間の友達には本当にお世話になりました。

球場での応援やボールボーイ等お手伝いいただき助かりました。

みんなに少しでも夢を与えられたならうれしいです。

来年も応援して下さいね!

リトルの野球も頑張ってね!!

みんなとお父さんにもよろしくお伝えください。
Posted by 球団代表 at 2008年11月15日 13:03
元気たいRWさん

コメントありがとうございます。
素晴らしい出会いと言って頂き、大変うれしいです。

こちらこそみなさんとの一期一会を大切にし、球団運営をしていきたいと思っています。

また来年もみなさんとの交流や出会いを楽しみにしてます!
Posted by 球団代表 at 2008年11月15日 13:12
勝也さん

一年間応援ありがとうございました!

同郷という事で、みょーに親近感を持たせて頂きました。

急遽、ボールボーイをして頂いたり、ボランティアをして頂いたりと大変お世話になりありがとうございました。

来年はまた新しい選手も加わりますので、彼等からもサインを貰って下さい。

来年も球場でお会いしましょう!
Posted by 球団代表 at 2008年11月15日 13:35
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